正しい敬語 / 第50回
「ご清祥」と「ご清栄」、会社宛ての挨拶にはどちらを使う?
会社宛ての案内状なら、「貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます」がよく使われます。似た「ご清祥」は、主に個人の健康や幸せを喜ぶ挨拶です。
一文字違いですが、何を喜んでいるのかを考えると選びやすくなります。
個人には「ご清祥」、会社には「ご清栄」が合わせやすい
「清祥」は「せいしょう」と読み、相手が元気で幸せに暮らしていることを祝う、手紙などの挨拶に使います。「清栄」は「せいえい」。健康で栄えていることを表し、繁栄を願う会社宛ての文にもなじみます。
| 宛先 | 書き出しの例 |
|---|---|
| 個人へ | ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。 |
| 会社へ | 貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。 |
| 会社の人々へ | 皆様ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。 |
「ご清栄」が個人には一切使えないわけではありません。健康と繁栄を含む意味から、個人にも使えます。「清祥=個人、清栄=会社」は選びやすくする目安として捉えるとよいでしょう。
会社宛てでも、誰について述べるかで変わる
「貴社のご清祥」とすると、健康や幸せの主体が会社になり、言葉がかみ合いにくくなります。同じ会社宛てでも、「皆様のご清祥」なら人への挨拶として意味が通ります。
封筒の宛先だけでなく、文の中で誰の状態を喜んでいるかを見るのが大切です。
なお、相手が大変な状況にあると知っているときまで、「ますますご清栄」と型どおりに書く必要はありません。「このたびはお時間をいただき、ありがとうございます」など、その連絡に合う書き出しを選べます。
普段のメールに毎回この挨拶を入れなくても、敬意は示せます。改まった言葉を使うときこそ、その相手に本当に伝えたい一文かを確かめたいものです。
参考:用語の解説
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