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LINTO日本語の校正と推敲

正しい敬語 / 第40回

「ご返信は不要です」は冷たい?返事の負担を減らす結び方

「ご返信は不要です」は、返事を求めないことを丁寧に伝える表現です。目上の人に使っただけで失礼になるわけではありません。ただ、この一文だけを置くと、会話を打ち切るように感じられることがあります。お礼や情報共有のメールなら、返信を求めない理由を添えられます。

お礼のメールでは「お気遣いなく」も使える

資料を送ってもらったお礼なら、次のように書けます。

資料をお送りいただき、ありがとうございました。無事に確認できました。お礼のみですので、ご返信はどうぞお気遣いなく。

これは、返信を禁止する言い方ではありません。お礼への返事を重ねなくてよいと伝えています。「取り急ぎお礼まで」だけで終えるより、何を受け取ったかも分かる文面です。

「ご返信には及びません」も使えます。小学館『デジタル大辞泉』の「及ぶ」には、「には及ばない」の形で、そうする必要がないという用法があります。少し改まった言い方ですが、これだけで失礼と決まるわけではありません。

情報共有なら対応も不要なのかを書く

議事録を共有する際、「ご返信は不要です」と書いても、読む必要までないとは限りません。「情報共有のためお送りします。ご返信は不要です」とすれば、目的を伝えられます。

内容の確認は必要なら、「お手数ですが、担当箇所をご確認ください。修正がなければ、ご返信は不要です」と、必要な作業を先に書きます。修正がある場合の期限も必要なら添えます。

返信しなくてよいことと、確認や作業をしなくてよいことは別です。 何も対応する必要がないお知らせなら、「本件について、追加のご対応やご返信は不要です」と範囲を示せます。

返事が必要な依頼には付けない

日程の承諾や、発注内容の確認が必要なのに、気遣いのつもりで「ご返信は不要です」と添えると、相手は返事をするべきか迷います。返答が必要なら、「ご都合をお知らせいただけますか」と明確に頼みます。

「問題がある場合だけ返信してほしい」という連絡も、何を問題とするかが曖昧だと機能しません。「出席者名に誤りがある場合は、木曜正午までにお知らせください。訂正がなければ、ご返信は不要です」のように、条件を具体的にします。

質問は受け付けたいなら、「ご不明な点がありましたらお知らせください」と続けられます。相手が困ったときまで返信を控えなくてよいよう、必要な連絡はできる文面にします。

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