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LINTO日本語の校正と推敲

間違えやすい日本語 / 第38回

「保証」「保障」「補償」はどれを使う?

「商品の品質をほしょうする」は「保証」、「暮らしをほしょうする」は「保障」、「損害をほしょうする」は「補償」です。確かだと請け合うなら「保証」、守るなら「保障」、損失を埋め合わせるなら「補償」という違いがあります。

「故障した場合のほしょう」を書くときは、故障という言葉だけでは決められません。製品の修理を約束する制度の話なのか、故障によって生じた損失を埋め合わせる話なのかを確かめます。

品質を請け合う「保証」と損害を埋める「補償」

「一年間のメーカー保証」「品質を保証する」は「保証」です。確かさを請け合ったり、定めた条件で対応を約束したりする言葉として使います。

これに対して、「事故による損害を補償する」は「補償」です。失われたものや被った損害に対して、金銭などで埋め合わせる意味があります。

日本損害保険協会の教材も、製品の故障に一定期間対応する「保証」と、損害を金銭などで補う「補償」を区別しています。同じ商品に関する案内でも、どの内容を説明するかによって漢字が変わります。

伝えたいこと表記の例
製品について一定の対応を約束する保証期間内は、規定に従って修理します。
生じた損害を埋め合わせる配送中の破損による損害を補償します。
生活や権利を守る安定した生活を保障する制度です。

「保障」は生活や権利を守ること

「社会保障」「安全保障」「言論の自由を保障する」のように使います。守るべき生活や権利、安全が保たれるようにすることを表します。「品質保障」と書きたくなった場合でも、商品の品質を請け合う意味なら「品質保証」を選びます。

ただし、制度や商品の正式名称は、説明文の都合だけで変えられません。資料から名称を引用するときは、その名称に使われている表記を確認します。

「保証します」だけで内容を伝えたことにしない

表記が正しくても、「安心を保証します」だけでは、何をしてもらえるのかが分かりません。購入者向けの案内なら、「購入後一年以内の故障は、保証規定に従って修理します」のように、対象や期間を具体的に書けます。

「補償」も、損害のすべてを無条件に埋め合わせる意味で使われているとは限りません。対象、上限、手続きは、それぞれの内容に即して説明します。漢字を選ぶときも、その説明を先に書くと、「確かさを請け合う」「守る」「埋め合わせる」のどれを指すのかが見えやすくなります。

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