間違えやすい日本語 / 第72回
「以外とおいしい」はどこが違う?「意外」と「以外」の見分け方
「以外とおいしい店だった」。この「いがい」は、予想よりおいしかったという意味なので「意外」と書きます。「以外」は、何かを除いた残りを指す言葉です。
声に出せば同じでも、漢字が違うと文の組み立てまで変わります。
「思っていたより」に置き換えられたら「意外」
「意外」の「意」は、思いや考え。「意外だった」は、考えていた範囲から外れていた、予想と違ったということです。
「会場は意外と静かだった」なら、もっと騒がしいと思っていたのでしょう。「意外な人から連絡が来た」なら、その人からの連絡を予想していなかったことが分かります。
「意外と」は話し言葉でもよく使う形で、「意外に」とも言えます。「意外とおいしい」を「意外においしい」に替えても、ここでの意味はほぼ変わりません。直すべきなのは「と」ではなく、誤変換された「以」の字です。
「それを除いて」なら「以外」
「以外」は、ある範囲の外側を表します。「月曜以外は営業しています」は、月曜を除いた日に営業しているという意味です。
| 書きたいこと | 表記 |
|---|---|
| 予想より待ち時間が短い | 意外と早く入れた |
| 予約した人を除く | 予約客以外は別の列に並ぶ |
| 思ってもみない展開 | 意外な結末だった |
「予約以外の方法もある」は自然ですが、「予約意外の方法もある」とは書きません。予想の話なら「意外」、範囲から除く話なら「以外」と考えると整理できます。
なお、「意外とおいしい」は褒め言葉のつもりでも、「おいしくないと思っていた」と伝わることがあります。漢字が正しいかどうかと、相手に喜ばれるかどうかは別の話。料理を作った本人に伝えるなら、何がおいしかったのかをそのまま言う方が素直です。
参考:用語の解説
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