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LINTO日本語の校正と推敲

間違えやすい日本語 / 第71回

「時間を測る」「時間を計る」はどっち?迷う「はかる」を整理

ストップウォッチで時間を「はかる」。変換候補に「計る」と「測る」が並ぶと、どちらもそれらしく見えます。迷ったときは「時間を計る」を選ぶとよいでしょう。

ただ、測定するという意味は複数の漢字にまたがります。「測る」を見つけたら必ず誤字、とまでは言い切れません。

「計る」「測る」「量る」は何をはかるかで選ぶ

書き分けの目安は、調べる対象です。

表記主な対象使う場面
計る時間や数朗読にかかる時間を計る
測る長さ・高さ・温度など棚の奥行きを測る
量る重さや容積小麦粉を量る

「時計」「測量」「重量」のような熟語と結び付けると覚えやすくなります。ただし、これは境界が一切重ならない分類ではありません。辞書でも、物の度合いを調べる意味を「計る・測る・量る」に共通するものとして扱っています。

たとえば「体重を測定する」とは普通に言いますが、「体重をはかる」と一語で書くなら「量る」がよく合います。熟語の漢字をそのまま持ってくれば、常に表記が決まるわけでもないのです。

「時間短縮を図る」は時計でははからない

似て見えても、「図る」は役割が違います。「時間短縮を図る」は、短縮できるように工夫すること。かかった時間を調べる「計る」とは別の動作です。

「待ち時間を計り、混雑の緩和を図る」と書けば、前半は計測、後半は改善に向けた行動を表します。数値を確かめるのか、実現するために手を打つのかを考えると、ここははっきり書き分けられます。

「会議にはかる」なら、意見を求める「諮る」です。候補の漢字を一つずつ眺めるより、「何をするのか」を短い言葉に置き換えた方が、選びやすい場合もあります。

参考:用語の解説

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