間違えやすい日本語 / 第76回
「10日以降」に10日は入る?日付の読み違いを防ぐ書き方
「10日以降にお越しください」と言われたら、10日に行ってもよいのでしょうか。日付を基準にしたこの文では、通常、10日も含みます。
「11日から」のつもりで「10日以降」と書くと、相手が一日早く来ても不思議ではありません。
日付の「以降」は、基本的にその日を含む
「以降」は、基準となる時点から後を表す言葉です。「10日以降に受け取れます」なら、10日から受け取れるという意味になります。
| 伝えたい期間 | 分かりやすい書き方 |
|---|---|
| 10日も受け取り可能 | 10日から受け取れます |
| 10日は受け取れず、翌日から可能 | 11日から受け取れます |
| 10日の午後に受付開始 | 10日13時から受け取れます |
営業時間が決まっている窓口なら、日付だけでなく開始時刻も添えると安心です。「10日以降」が、10日午前0時からあらゆる対応を約束するという意味になるわけではありません。
「会議以降」「卒業以降」は出来事との関係で読む
「あの会議以降、連絡が来なくなった」では、会議の後を思い浮かべる人が多いでしょう。日付の範囲を示す文と、ある出来事を境に変化を述べる文では、基準点の捉え方が異なることがあります。
毎日ことばplusの解説も、「以降」の用法には文脈による揺れがあることを取り上げています。「以降は必ず基準を含む」とだけ覚えて、すべての文章を機械的に解釈すると無理が出ます。
案内を書く側なら、読み手に日付の境界を推測させないのが確実です。「10日を含みます」と補うか、最初から「10日から」と書く。10日を含めないなら「11日から」と書く。短い言い換えだけで、確認の往復を減らせます。
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