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LINTO日本語の校正と推敲

読めそうで読めない漢字 / 第3回

「予予お聞きしています」の「予予」、声に出して読めますか?

初めて会う人への挨拶に「予予お名前は伺っております」。声に出すと聞き慣れた表現なのに、漢字が二つ並ぶと立ち止まってしまいます。「予予」は「かねがね」と読み、以前から、前々からという意味です。 「予々」と書くこともあります。

「予予」と「予め」は同じ読みではない

「予」は「予定」「予告」のように、前もって行うことを表す字です。「予て」なら「かねて」、「予め」なら「あらかじめ」。送り仮名によって読みが変わります。

「かねがね」は「かね」を重ねた形で、以前からそうしていることを表します。「兼ね兼ね」という表記もありますが、二つの役目を兼ねるという意味の文ではありません。

表記読み方文の例
予予・予々かねがねかねがねお会いしたいと思っていました
予てかねてかねて希望していた場所を訪ねる
予めあらかじめあらかじめ席を予約する

初対面で「かねがね」を使う場面

お名前はかねがね伺っております。本日お会いできてうれしく存じます。

相手とは初対面でも、共通の知人などから以前から名前を聞いていたなら、この挨拶が使えます。「初めて会ったから、かねがねはおかしい」ということにはなりません。

逆に、直前の紹介で初めて名前を知ったなら「かねがね」では事実と合わなくなります。その場合は「先ほど田中さんからご紹介いただきました」で十分です。改まった表現を足すために、聞いた時期まで変えてしまう必要はありません。

漢字の「予予」は読みに迷わせることがあるため、自分で書く挨拶では「かねがねお話を伺っております」としても自然です。「予」の読みを知っておくと、手紙や文章でこの表記に出会ったときも、挨拶の意味を取り違えずに済みます。

参考:Precious.jp

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