読めそうで読めない漢字 / 第31回
「貼付」は「てんぷ」?「ちょうふ」?「添付」との違いも知りたい
「写真を貼付してください」の「貼付」は「ちょうふ」と読みます。「てんぷ」も慣用読みとして使われますが、読みが同じになる「添付」とは意味を分ける必要があります。
「貼付」は貼り付けること。「添付」は、あるものに別のものを添えることです。
「貼」の音読みは「ちょう」
「貼」は訓で「はる」、音で「ちょう」と読みます。「貼付」は、貼って付けるという字の組み合わせです。「写真を貼付」なら、写真を所定の位置に貼り付けます。紙を挟んでおくだけでは、指示された行為と違う可能性があります。
一方、「添」は添えることです。「資料を添付」なら、別の資料を付ける意味で、必ず糊で貼るわけではありません。
| したいこと | 書き方の例 |
|---|---|
| 申請用紙に写真を貼る | 写真を指定欄に貼付してください |
| メールと一緒に別ファイルを送る | 見積書を添付しました |
| 封筒に宛名ラベルを貼る | 宛名ラベルを貼付してください |
「てんぷした」と聞いたら何を確かめる?
「貼付」の慣用読みがある以上、「てんぷ」という発音だけで漢字を決めることはできません。メールにファイルを付けたのか、用紙に写真を貼ったのかを文脈から読み取ります。
混乱しそうな作業の案内では、「写真を貼ってください」「ファイルをメールに添付してください」と動作を明示できます。「ちょうふ」と読み直すだけより、何をしてほしいかが伝わります。
「添付資料を申請書に貼付する」なら、資料として付けられたものを、さらに申請書へ貼るという二つの行為です。二語は字が似ているから分けるのではなく、指している動作が違うから使い分けます。自分で書くときは、声の「てんぷ」をそのまま変換せず、相手にしてほしい行為を確認すると選びやすくなります。
参考:用語の解説
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