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LINTO日本語の校正と推敲

読めそうで読めない漢字 / 第24回

「代替」は「だいたい」?「だいがえ」?片方だけが正解なの?

会議で「だいがえ案」と言う人と、「だいたい案」と言う人がいる。どちらかが別の案を話しているのではなく、どちらも「代替案」を指していることがあります。

「代替」は「だいたい」が基本の読みですが、「だいがえ」も使われています。 自分が正式な原稿を読むなら「だいたい」を選びつつ、別の読みを一律に意味不明な誤読と扱う必要はありません。

「だいがえ」はごく最近の言い方?

毎日新聞校閲センターの2026年の解説では、新聞では「代替」を「だいたい」と読む原則がある一方、「代がえ」という書き方も以前から使われてきたことが紹介されています。

「代」は代わること、「替」は入れ替えることです。「だいたい」は両方を音読みした形。「だいがえ」は後ろを訓で読む形です。音読みと訓読みが混ざる語はほかにもあるので、混ざっているという理由だけで日本語として成り立たないとは言えません。

ただし、読み上げ原稿などに指定があるなら、それに合わせます。使用実態があることと、媒体の基準が一つに統一されていることは両立します。

「代替案」は「大体の案」ではない

屋外会場が使えない場合に備え、代替案を用意した。

この文なら、元の案の代わりになる案です。「大体の案を決めた」のように、おおまかな内容を決めたという意味とは違います。音で聞くと紛らわしい場面では、「代わりの案」と言い換えると分かりやすくなります。

代替品について説明するときも、何の代わりかを明示すると伝わります。「同じ色の代替品を送ります」だけでは、形やサイズも同じかは分かりません。「元の品の代わりに使える」という意味以上の同一性まで、代替という語が保証するわけではないからです。

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