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LINTO日本語の校正と推敲

読めそうで読めない漢字 / 第27回

「重複」は「じゅうふく」でもいい?昔教わった読みと今の辞書

「重複はちょうふく。じゅうふくではない」と覚えた人もいるでしょう。ただ、現在の辞書を読むと、片方しか存在しない語ではありません。「ちょうふく」「じゅうふく」は、どちらも使われる読みです。

『デジタル大辞泉』の「重複」にも両方の項目があります。以前の指導と異なる読みを耳にしたときは、その人の知識不足と決める前に、現在の記載を確かめられます。

「重」の読みを意味だけで決められる?

「重いものはじゅう、重なるものはちょう」と覚えれば便利に見えますが、「重箱」「二重」のように、重なりに関係しても「じゅう」と読む語があります。重複の読みを、その規則だけで一つに決めることはできません。

「重」と「複」は、どちらも重なることに関わります。「重複」は同じ物事が繰り返されたり、重なって存在したりすることです。読みを変えても、この意味が逆になるわけではありません。

参加者の名簿に同じ人の名前が重複していた。

この文では、同じ人を複数回載せていることを示します。「ちょうふく」と読んでも「じゅうふく」と読んでも、確認すべき内容は同じです。

「重複しています」で伝わらないとき

実際の連絡では、何が重なるのかが大切です。「内容が重複しています」だけでは、同じ説明が二度あるのか、二人の担当範囲が重なったのか分かりません。

「第2章と第4章に同じ手順があります」「同じ申し込みが二件届いています」と具体的に書けば、相手も確認できます。

読み上げの基準がある場なら、それに合わせれば十分です。「じゅうふく」を毎回「ちょうふく」に言い直すことよりも、重なっている対象をきちんと共有する方が、その場のやり取りには役立つでしょう。

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