読めそうで読めない漢字 / 第21回
「凡例」を「ぼんれい」と読んでいませんか?図や辞書で見る言葉
地図の色やグラフの線が何を表すのかを示す「凡例」。読みは「はんれい」です。「ぼんれい」ではありません。 「凡人」「平凡」では「ぼん」と読むので、同じ読みを当てたくなる語です。
凡例は「よくある例」ではない
「凡例」は、書物で用いる記号、配列、説明の方針などを示したものです。「凡」には全体に関わる意味があり、「例」はここでは規則や決まりと結び付きます。普通の例をいくつか並べた部分、という意味ではありません。
辞書を使うとき、見出しの横にある小さな記号が気になることがあります。古い言葉なのか、俗な言い方なのか、アクセントを示すものなのか。その読み方を案内するのが凡例です。
言葉が辞書に載っていても、誤用として説明されている場合や、使う場面に注意がある場合があります。見出しが見つかったことだけで「辞書が正しいと認めた」と決めず、凡例と語釈を合わせて確認します。
図やグラフの凡例は何を読む?
たとえば、青い線と灰色の線が並ぶグラフで、どちらが今年か分からない。そんなとき、「青=今年、灰=前年」と示す部分も凡例です。
| 図中の表示 | 凡例で確かめること |
|---|---|
| 地図の色分け | 色が地域・標高・用途のどれを表すか |
| グラフの複数の線 | それぞれがどの年・対象か |
| 表に付いた記号 | 未調査、該当なし、ゼロなどの区別 |
会議で「凡例を確認してください」と言うなら、「はんれいを確認してください」です。読みは同じでも、裁判の判断例である「判例」とは別の言葉。図の説明という文脈まで含めて読むと、何を見てほしいのかが分かります。
参考:用語の解説
自分の文章を校正する登録なしで200文字まで無料で使えます。
すべてのコラムを見る