本文へ移動
LINTO日本語の校正と推敲

読めそうで読めない漢字 / 第22回

「月極」は「げっきょく」?駐車場の看板で見かける読み方の謎

街のあちこちにある「月極駐車場」。同じ名前の会社が経営しているわけではありません。「月極」は「つきぎめ」と読み、一か月を単位に料金や利用を取り決めることです。

「極」は「きわめる」だけの字ではない

「極」には、きわめるという意味のほか、決めるという意味があります。「極め」を「きめ」と読み、「月」とつながって「つきぎめ」になります。

「月極め」と送り仮名を付ける表記もあれば、「月決め」と書くこともあります。看板の「月極」は送り仮名を省いた形です。「月」を「げつ」、「極」を「きょく」とそれぞれ音読みしても、この語の読みにはなりません。

駅近くの駐車場を月ぎめで借りている。

こう書けば、漢字を知らない人にも意味が伝わります。時間ごと、日ごとの利用とは異なり、月を単位に決めているところが要点です。

「月極」ならいつから一か月?

言葉の意味としては一か月単位の取り決めですが、「月極」の表示だけで、利用開始日や日割りの扱いまで分かるわけではありません。月初から月末までなのか、途中から利用できるのかは、個々の案内を読む必要があります。

同じように「月極駐車場」という看板を見ただけでは、空きがあるか、短時間でも利用できるかは判断できません。語が表す契約単位と、その場所の具体的な条件は別です。

読み方を覚えるなら、音読みを無理につなげるより「月ごとに決める」と意味から考えると整理できます。「極」という見慣れた字にも、普段思い浮かべない「決める」の意味がある。看板が読みにくく感じる理由は、そこにあります。

参考:Precious.jp

自分の文章を校正する登録なしで200文字まで無料で使えます。
すべてのコラムを見る