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LINTO日本語の校正と推敲

読めそうで読めない漢字 / 第20回

「潔い」は「いさぎいい」で合ってる?読み方と「潔」の意味

「潔い負け方だった」の「潔い」は、「いさぎよい」が標準的な読みです。「いさぎいい」とは読みません。 普段「良い」を「いい」と言うため、ここも変えられそうに思えるのが迷いやすいところです。

「いさぎよい」は一語の形容詞

「潔い」は「いさぎ」と「いい」を自由につなぐ表現ではなく、「いさぎよい」という一語です。「潔く認める」なら「いさぎよく」、「潔かった」なら「いさぎよかった」となります。

「いさぎよい」の「よい」が聞き取りにくいときもありますが、読み上げる原稿や振り仮名では「いさぎよい」としておくと、辞書の見出しとそろいます。「潔良い」のように、さらに「良」を足す必要もありません。

諦めが早ければ「潔い」?

現在よく使うのは、未練がましくなく、思い切りがよいという意味です。

判定を受け入れ、相手をたたえる姿が潔かった。

この文では、自分に不利な結果に執着せず、受け入れる態度を評価しています。取りかかる前からすぐ諦める人まで、必ず「潔い」と褒めるわけではありません。何を受け入れ、どんな態度を取ったかが文脈になります。

「潔」の字は「清潔」「潔白」にも使われ、汚れがないことと関係します。「潔い」にも、清らかなことや、道に反するところがないことを表す意味があります。思い切りのよさだけに限る語ではないのです。

ただし、「潔く責任を認めた」と書く場合、認めた後の対応が済んだかどうかは別の話です。謝罪の仕方や身の引き方への評価を、問題が解決したという事実と混ぜないようにしたいところです。「潔く認め、誤っていた説明を訂正した」のように、行動まで書けば読み手も判断できます。

参考:用語の解説

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