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LINTO日本語の校正と推敲

読めそうで読めない漢字 / 第36回

「目論見」は「めろんみ」?「計画」と同じ意味で使える?

「目論見が外れた」の「目論見」は「もくろみ」です。「めろんみ」ではありません。何かを実現しようとして考えた計画や見込みを表します。 動詞にすると「目論む(もくろむ)」です。

囲碁の「目算」と関わる言葉

『デジタル大辞泉』の「目論む」は、囲碁で目算する意味との関係を示しています。先を見込んで考えるという点が、一般的な計画の意味にもつながります。

「目論む」が「もくろむ」なので、名詞形も「もくろみ」。「論」をいつもの「ろん」と読むだけでは、語全体の読みになりません。三文字をばらばらに読もうとするより、動詞と組にして覚えられます。

開始時刻を早めて混雑を避ける目論見だったが、予想以上に人が集まった。

この文には、混雑を避けたいという目的と、そのための見込みがあります。ただの日程表より、考えた人の狙いに目が向く言い方です。

「計画」と同じ感覚で使える?

「計画」は広く使える中立的な語です。「目論見」は、狙いや計算を含む響きが出やすく、「相手の目論見を見抜く」と言えば、隠された意図を探る場面に合います。ただし、語そのものが必ず悪だくみを意味するわけではありません。

「目論見どおり、展示をきっかけに交流が生まれた」なら、望んだ結果が得られたというだけで、不正を示していません。一方、相手に送る企画書で「弊社の目論見は」と始めると、内心の計算を強く感じさせることがあります。「今回の目的は」「実施計画は」と書く方が意図を中立に説明できます。

期待する結果を含む「見込み」と、具体的な手順を決める「計画」。目論見は、その両方に近い領域で使われます。「外れた」「当たった」と続けやすいのも、狙いだけでなく結果への見通しがあるためです。

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