正しい敬語 / 第52回
「各位様」は丁寧すぎる?一斉メールの宛名で迷う敬称
一斉メールの宛名に「関係者各位様」と書くと、丁寧になるのでしょうか。通常は「関係者各位」で十分です。「各位」自体が、一人一人を敬って指す言葉だからです。
「各位」は「かくい」と読みます。上司を含む複数人への連絡でも使えます。
「各位」のあとに「様」は付けない
「参加者各位」「会員各位」「関係各位」のように、対象となる人々を示して使います。「各位様」や「各位殿」は、敬称を重ねた形になるので避けるのが一般的です。
「皆様」と「各位」は、どちらも複数の人への呼びかけに使えます。「ご参加の皆様へ」なら少し柔らかく、「参加者各位」なら通知らしい改まった印象になります。
「各位」だけで敬意があるので、人数が多くても「様」を補う必要はありません。
一方、「お客様各位」は慣用的に使われる表現です。「お客様」という呼び名がまとまって定着しているため、「各位様」と全く同じだとして機械的に削ると不自然になることがあります。「お客各位」に直すのは避けたいところです。
「各位」「御中」「様」は宛先の捉え方で選ぶ
| 宛先 | 宛名の例 |
|---|---|
| 参加する人々それぞれへ | 参加者各位 |
| 部署という組織へ | 営業部 御中 |
| 名前の分かる一人へ | 営業部 佐藤様 |
「営業部御中 佐藤様」と、組織への「御中」と個人への「様」を両方付ける必要はありません。佐藤さん宛てなら、所属と名前を書き、名前に「様」を付けます。
全員への通知でも、本文で一人だけに対応を頼む場合は、その箇所に名前を明記します。宛名を丁寧にすることと、誰が何をするかを明確にすることを、別々に確かめると読みやすいメールになります。
参考:用語の解説
自分の文章を校正する登録なしで200文字まで無料で使えます。
すべてのコラムを見る