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LINTO日本語の校正と推敲

正しい敬語 / 第105回

喪中の知らせに何と返す?年賀の挨拶を控えるときの文例

喪中の知らせを受けたとき、必ずその場で長い返事を出す必要はありません。初めて訃報を知ったなら、短いお悔やみを伝えることができます。年始の挨拶を送りたい場合は、祝いの言葉を避けた寒中見舞いなどの形も選べます。

喪中はがきは、年賀の挨拶を控えるという知らせです。通常の連絡や、相手を気遣う便りまで一切してはいけない、という意味ではありません。

初めて訃報を知った場合のお返事

お便りで、お母様のご逝去を知りました。心よりお悔やみ申し上げます。寒さが増す時期ですので、どうぞお体を大切にお過ごしください。

知らせを受け取ったことと、お悔やみを伝える文です。「今まで知らなくて、本当に申し訳ありません」と長く謝り続けると、相手に「お気になさらず」と返させる場合があります。知らせる範囲を家族が選んでいた可能性もあるので、知らなかったことを自分の失敗として大きく扱う必要はありません。

すでにお悔やみを伝えている相手なら、「お知らせいただき、ありがとうございました。寒い日が続きますので、どうぞご無理なくお過ごしください」と、近況を気遣う一言にできます。

年賀状を控えて季節の便りを送る

年賀の祝いを避けながら挨拶をしたい場合、松の内を過ぎてから、寒中見舞いを送る方法があります。松の内の時期には地域差があるため、全国一律の日付と決め付けず、送る先の慣習に合わせられます。

寒中お見舞い申し上げます。厳しい寒さが続きますが、いかがお過ごしでしょうか。本年も変わらぬお付き合いを、よろしくお願いいたします。

祝いの言葉を使わず、季節の挨拶と今後の関係を伝える例です。「あけましておめでとうございます」を別の賀詞に置き換えるのではなく、年始を祝う表現そのものを控えます。

喪中の相手への便りは、祝意と気遣いを分けて考えます。 「お元気ですか」と元気な返答を求めるのが気になる場合は、「どうぞお体を大切に」と、返答を求めない一文にもできます。

知らずに年賀状を出してしまったら

ご服喪中と存じ上げず、年始のお祝いをお送りし、失礼いたしました。心よりお悔やみ申し上げます。

後から分かった場合には、このように短く伝えられます。相手が気にしないと返してくれたなら、謝罪を何度も続ける必要はありません。

「年賀状を取り消してください」と遺族に対応を頼んだり、事情を詳しく教えてもらったりすることは、相手の負担を増やします。自分の意図を弁解する長文より、お悔やみと配慮を簡潔に伝えられます。

宗教が分からない場合は、死後の世界について特定の考え方を前提とする一文を足さず、「お悔やみ申し上げます」と述べる方法があります。

年明けの通常連絡はどう始める?

喪中と知っている取引先に、必要な連絡を送ること自体を控える必要はありません。祝いの挨拶を省き、用件に入れます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。来週の搬入日程について、ご確認をお願いしたくご連絡しました。

相手が通常の業務に戻っていると分かる場合の例です。まだ対応できるか分からない場合は、「ご対応が難しい場合は、別のご担当者を伺えますと幸いです」と、実際に必要な連絡だけ相談できます。

毎回のメールでお悔やみを繰り返すと、通常の用件のたびに悲しみに触れることにもなります。最初に気持ちを伝えた後は、相手の返事や状況に合わせ、いつものやり取りへ戻ることもできます。

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