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LINTO日本語の校正と推敲

正しい敬語 / 第19回

「申し訳ございません」は誤り?謝るときの言い方を確かめる

「資料に誤りがあり、申し訳ございません」と謝ることはできます。「申し訳ない」の「ない」を「ございません」にしたから誤用だとして、必ず直す必要はありません。

「申し訳ございません」は広く用いられる丁寧な謝罪です。言葉の形を気にして謝ることをためらうより、何について謝っているのかを具体的に伝えます。

「申し訳ございません」が誤りといわれる理由

「申し訳ない」を一まとまりの形容詞と考え、その末尾だけを置き換えてはいけない、という説明があります。けれども、実際に使われる謝罪の形を、その分析だけで誤りと決めることはできません。

国立国語研究所の解説でも、この誤用説を取り上げたうえで、「申し訳ございません」が広く通用していることや、丁寧な言い方として受け取られることを説明しています。

「申し訳ありません」も使えます。普段やり取りする相手にはこちらが言いやすい場合があり、接客や改まった連絡では「申し訳ございません」を選べます。失敗の大きさごとに、どちらかしか使えないと決められているわけではありません。

送付資料に誤りがあったときの例文

先ほどお送りした資料の開催日に誤りがあり、申し訳ございません。正しくは10月9日です。訂正版を添付いたします。

謝罪の対象、正しい情報、修正したものを順に伝えた文です。「大変申し訳ございません」を何度も繰り返すより、相手が何を確認し直せばよいかも見えるようにします。

相手に差し替えを頼むなら、「お手数ですが、先ほどの資料と差し替えていただけますか」と続けられます。こちらが間違えたことへの謝罪と、相手に追加でお願いする作業は分けて書けます。

遅れる連絡では見込みも一緒に伝える

到着が遅れており、申し訳ありません。14時10分ごろに到着する見込みです。

遅れている最中の連絡です。すでに到着してからなら、「お待たせしてしまい、申し訳ありませんでした」と、待ってもらったことを謝れます。

今も対応中なら、過去形を避けなければ誤りというわけではありません。何が終わり、何が続いているかを文章全体で示せばよいのです。見通しが立たないのに到着時刻を言い切らず、「時刻が分かり次第、あらためてご連絡します」と伝えることもできます。

「申し訳ございません」と「申し訳ありません」のどちらを選んでも、謝罪を定型句だけで終わらせず、今回の出来事に必要な情報を続けます。

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