正しい敬語 / 第70回
「その後いかがでしょうか」は催促に使える?返事を求める一文の作り方
返事を待っている相手に、「その後いかがでしょうか」と送る。催促を和らげる言い方ですが、この一文だけでは、相手が前のメールを探し直すことになるかもしれません。
「その後」が何の後なのかを、短く添えると返事をしやすくなります。
「その後いかがでしょうか」は、状況を尋ねる表現
この言葉は、以前のやり取りから状況がどうなったかを尋ねています。相手を責めずに確認できますが、まだ検討中かを知りたいのか、最終回答が欲しいのかは、単独では分かりません。
「先週お送りした見学日程の候補について、その後いかがでしょうか。ご都合のよい日をお知らせいただけますと幸いです。」
こう書けば、以前の用件と求める返事がつながります。返答の期限が必要なら、その理由も短く添えられます。
期限前の確認と、期限を過ぎた催促を分ける
まだ約束の日が来ていないなら、急がせる必要があるかを確かめます。単なる進み具合の確認なら、「追加で必要な資料がありましたら、お知らせください」と助けになる連絡を送る方法もあります。
期限を過ぎている場合は、催促の理由を明確にできます。
「10月8日までにお願いしていた参加可否について、確認のためご連絡いたしました。会場の人数確定が必要なため、10月10日正午までにお知らせいただけますでしょうか。」
行き違いの可能性があれば、「すでにご返信いただいておりましたら、行き違いのご連絡となりましたことをご容赦ください」と添えられます。
柔らかい尋ね方を選んでも、返答の内容と必要な時期は曖昧にしないことが大切です。「その後いかがでしょうか」を何度も送るだけでは、相手の判断材料が増えません。
すぐに結論が出せない相手には、「未定の場合は、回答の見込みだけでもお知らせください」と別の返し方を示すこともできます。急かす言葉を強くするより、返事の入り口を作る方が話を進めやすくなります。
参考:用語の解説