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LINTO日本語の校正と推敲

正しい敬語 / 第111回

「ご注文は以上でよろしいでしょうか」で足りる?注文を確認する敬語

「ご注文は以上でよろしいでしょうか」は、注文を終えてよいか確かめる丁寧な表現です。ただし、これだけで注文内容の全てを確認したことにはなりません。品名や数量に間違いがないかを確かめたいなら、読み合わせが必要です。

「以上」は、ここまでに挙がった注文を指します。まだ迷っている人がいる場面では、決定を急かす質問にならないよう、何を確認するのかを分けて尋ねられます。

注文の内容を読み合わせてから確かめる

パスタがお二つ、サラダがお一つ、コーヒーがお二つですね。ご注文は以上でよろしいでしょうか。

この文なら、内容の確認と、ほかに注文があるかの確認を続けて行えます。複数人の注文を一人がまとめた場合も、全員が聞いて訂正しやすくなります。

量や提供の仕方が選べる場合は、「大盛りはお一つでよろしいでしょうか」のように、迷いやすい点を個別に確認できます。全てを一息で読み上げると、相手が誤りに気付いても割り込めないことがあります。聞き返しや訂正を受けられる間を取ります。

「ご注文の方は以上でよろしかったでしょうか」と長くする必要はありません。今決まった内容なら、現在の確認として「よろしいでしょうか」で伝わります。

まだ選んでいる人には時間を確かめる

お決まりのものから先に伺ってもよろしいでしょうか。

お飲み物は、後ほどお伺いしましょうか。

食事は決まっているが飲み物を迷っている場合などに使えます。「以上でよろしいでしょうか」と締める前に、注文が途中かどうかを確認する言い方です。

相手が「少し待ってください」と言った場合は、「承知しました。お決まりになりましたらお声をお掛けください」と応じられます。店の注文方式によっては呼出しボタンや画面があるので、実際に使える方法を案内します。

注文を締めてよいかと、決める時間が必要かを区別します。 相手が静かになったことを、全て決まった合図と決め付けない方が確実です。

提供順や追加条件は別に説明する

「以上でよろしいでしょうか」に客が「はい」と答えても、説明していない追加料金や提供順まで了承されたとは限りません。

コーヒーは、お食事の後にお持ちしてよろしいでしょうか。

こちらは追加料金が300円かかりますが、ご注文になりますか。

確認したい条件を明示した二つの例です。料金や変更条件は、同意してもらう前に分かる形で伝えます。「通常そうなっています」と後から補うより、注文時に知らせる方が行き違いを防げます。

品切れや時間がかかる商品も同様です。「焼き上がりまで約20分かかります」と分かる範囲を伝え、待つか別の物にするかを選べるようにします。

客が訂正したときは変更後を確認する

失礼いたしました。紅茶がお一つ、コーヒーがお一つですね。こちらで承りました。

飲み物の数を聞き違えた場合の返事です。訂正された箇所を言い直すと、直ったことが相手にも分かります。

客として追加したい場合も、「すみません。もう一点、サラダを追加できますか」と頼めます。最初の確認に「はい」と答えた後でも、追加できるか尋ねること自体は失礼ではありません。ただ、調理が始まった後の変更が可能かどうかは、店へ確認する必要があります。

「以上でよろしいでしょうか」は、正確な注文を一緒に確かめるための一文です。返事を急いで取り付けるより、内容と条件がそろっているかを確認できます。

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