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LINTO日本語の校正と推敲

正しい敬語 / 第34回

「ご連絡いたします」「ご説明します」は正しい?自分の行為に「ご」を付ける場合

「結果が分かり次第、ご連絡いたします」「次のページでご説明します」は、どちらも自分の行為に使える表現です。「自分がすることだから『ご』を付けてはいけない」という決まりはありません。

相手に向けて行う連絡や説明には、自分の行為でも「お」「ご」を付けられます。

「ご連絡」の「ご」は自分を高めていない

「担当者からご連絡いたします」の連絡をするのは自分側です。その行為を通して、連絡を受ける相手に敬意を示しています。「自分のご連絡は丁寧だ」と自分を持ち上げているわけではありません。

国立国語研究所の自分側の「お電話」を扱った解説でも、相手に向けた自分の行為に「お」「ご」を使う用法が説明されています。連絡のほか、「ご案内します」「ご報告いたします」なども、この考え方で使えます。

「確認が済みましたらご連絡いたします」は自然ですが、相手が返答を待っている場合は、いつまでに連絡するかも添えると役立ちます。「明日17時までに、確認結果をご連絡いたします」とすれば、約束の範囲まで伝わります。

「ご説明します」と「ご説明いたします」

打ち合わせで「変更点をご説明します」と言って構いません。「いたします」とすれば、より改まった言い方になります。取引先だから必ず長い形でなければならない、というわけではありません。

たとえば、説明を区切る際は「ここまでが変更点です。次に、今後の予定をご説明します」で十分に丁寧です。「ご説明をさせていただきたく存じます」を繰り返すと、肝心の内容に入るまでが長くなります。

許可を得て説明の時間をもらう場面なら、「少しお時間をいただき、経緯をご説明してもよろしいでしょうか」と尋ねられます。説明を始める宣言と、説明する機会を頼む文は、目的に合わせて選びます。

相手が説明するときは文末も変える

相手が説明する予定なのに「山田様がご説明いたします」と、自分側の行為のように書かないようにします。社外の山田さんを立てるなら、「山田様がご説明くださいます」などと表せます。

また、「私のご意見では」のように、自分の意見をそのまま高める使い方は、相手への連絡とは違います。「お」「ご」が付いているかだけで正誤を判定せず、その行為を誰が行い、誰に向けているかを見ます。

送信前に自分の「ご連絡」を見つけても、機械的に削る必要はありません。確認したいのは、連絡する人と受け取る人が、文面で取り違えられていないかです。

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