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LINTO日本語の校正と推敲

正しい敬語 / 第96回

「少々お待ちください」は何分?待ってもらうときに添えたい言葉

「少々お待ちください」の「少々」に、何分までという共通の決まりはありません。短い待ち時間を想定させる言い方なので、時間がかかると分かっているなら、理由や見込みを添える方が親切です。

「お待ちください」は丁寧な依頼ですが、相手が待つことを前提にしています。長く待つ可能性があるときは、「お待ちいただけますか」と都合を尋ねる言い方も選べます。

短い確認なら用件と一緒に伝える

予約内容を確認しますので、少々お待ちください。

この文なら、何をしている間に待つのかが分かります。「少々お待ちください」だけでも伝わる場面はありますが、電話で無言になる前には、確認することを一言示せます。

保留にする場合も、「担当者に確認しますので、いったん保留にしてもよろしいでしょうか」と尋ねられます。担当者が近くにいるなら短く済みますが、探す必要があるなら、そのまま長時間待たせる前に別の方法を考えます。

資料を目の前で確認するような短い待機に、長いおわびを繰り返す必要はありません。相手が待っている間に、何が進んでいるか分かる程度の説明で足ります。

見込みが分かるなら時間を伝える

ご案内まで、10分ほどお待ちいただく見込みです。このままお待ちになりますか。

店や窓口での例です。相手は予定に間に合うか判断できます。確定した時間でなければ、「見込み」「ほど」と示し、必ずその時間に案内できる約束とは分けます。

「少々」とだけ言われて20分待つのと、初めから20分程度と聞いて選ぶのとでは、相手の判断材料が違います。丁寧な言い回しに替えること以上に、時間の情報が必要な場面です。

待ち時間を短く言って引き留めず、分かる範囲の見込みを伝えます。「すぐに」と言えるかも同じです。まだ確認していないのに、安心してもらおうとして断言しないようにします。

時間が読めないときは次の連絡を約束する

確認に時間がかかっており、今の時点では回答時刻をお伝えできません。15時までに、確認状況を一度ご連絡します。

回答の完成と、途中経過の連絡を分けた文です。答えを出せる時刻が不明でも、いつ状況を知らせるかは決められる場合があります。

電話なら、「こちらから折り返してもよろしいでしょうか」と提案できます。相手が電話を受けにくいなら、メールなど実際に対応できる方法を相談します。連絡先は必要に応じて確認し、既に分かっている情報を毎回聞き直す必要はありません。

最初の見込みを超えた場合は、「もう少しお待ちください」を繰り返すより、「先ほど10分とお伝えしましたが、さらに15分ほどかかる見込みです」と変更を知らせられます。相手には待ち続けるかを考え直す余地があります。

お待たせした後は結果を先に示す

お待たせいたしました。ご予約を確認できました。2名様のお席へご案内します。

戻ってきたことへの挨拶と、確認結果を一度に伝える文です。時間を要した場合は、「お時間をいただき、申し訳ありません」とおわびを添えられます。

結果が出なかった場合も、単に「分かりませんでした」で終えず、次にできる対応を伝えます。「担当部署への確認が必要なため、本日中にこちらからご連絡します」と、実行できる約束を示せます。

待ってもらう途中も、終わった後も、「お待ちください」を何段階も丁寧にすることが目的ではありません。何を待ち、いつ次の案内があるのか分かる会話にします。

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