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LINTO日本語の校正と推敲

正しい敬語 / 第3回

「お手すきの際に」は急ぎの依頼にも使える?期限を伝える例文

「お手すきの際にご確認ください」は、相手の手が空いたときに確認してほしいという依頼です。今日中の返事が必要なら、「お手すきの際に」だけで済ませず、必要な時刻を伝えます。急ぎ具合を察してもらう前提では、互いの予定が合わなくなります。

急ぎの依頼なら理由と期限を添える

明日の打合せで使う資料を、今日のうちに確認してもらいたい場面です。

明日の打合せで使用するため、本日17時までにご確認いただけますか。急なお願いで申し訳ありません。

この例では、いつまでに必要なのか、その期限を設けた理由も示しています。相手が難しいと答えた場合に、確認箇所を絞る、打合せで暫定版を使うといった相談ができます。

「お手すきの際に」は、急ぎの依頼を丁寧に言うための決まった飾りではありません。小学館『デジタル大辞泉』でも、「手すき」は手の空いている状態と説明されています。手が空くまで待ってよい用件なのかを考えてから付けます。

「お手すきの際に」と期限を一緒に書いてもよい?

締切があれば、すべて矛盾するわけではありません。来週までのどこかで確認してもらえればよく、取りかかる時機は任せたいなら、次の文も使えます。

来週金曜日までに、お手すきの際に資料をご確認いただけますと幸いです。

期限内の空いている時間を選んでもらう依頼です。ただし、相手の予定が埋まっていれば、その余裕はありません。負担の大きい資料なら、初めから「来週金曜日までの確認をお願いできますか」と、引き受けられるかを尋ねる方が用件に合います。

逆に、期限を決める必要がない参考資料の感想なら、「急ぎませんので、お手すきの際にご意見をお聞かせください」と書けます。急がないと伝えた以上、すぐに返事がないことを責める文は続けません。

期限を書かずに送ってしまったとき

先ほどは期限をお伝えしておらず、失礼いたしました。本日17時までに確認結果が必要です。ご対応は可能でしょうか。

「まだご確認いただけていませんが」とだけ催促すると、相手が予定どおり後回しにしていた場合にも、対応が遅いと決め付けることになります。最初の連絡で伝えていなかった条件を補い、あらためて対応を相談する文にします。

必要なのは、急ぐ気持ちを隠すことより、相手が作業の順番を決められる依頼です。「お手すき」を外して期限を書いても、尋ねる形や急なお願いへのおわびで丁寧さは示せます。

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